オーストラリア 豪州 貿易ニュース−輸入、輸出、農産、畜産、水産
連邦裁判所は、アワビの価格を操作をしたとして、アワビ業者19社に対して約100万ドル(約1億円)の罰金を科した。 同裁判所は、"Australian Abalone"と称して事業を行なっているそれらの業者が、ビクトリア州のWesternport, Port Phillip, 一部のGippslandで獲れるアワビを高値で販売することを談合したとしてる。 ウェインバーグ裁判官は、これらの業者が取引慣行法(Trade Practices Act)とビクトリア州競争規約(Victorian Competition Code.)に違反していると判断した。 また同裁判所は、「これらの業者グループは、もし一部の業者が取り決めた価格以外で販売すれば、罰則を科すルールも決めていた」と指摘した。 (Source: ABC, 26/11/07 "Abalone cartel fined $1-M")
世界の人口内耳マーケットの70%のシェアーを持つコクレア・グループが、昨夜ブリスベンで行なわれたAustralian Export Awardsで"Exporter of the Year"を受賞した。 今回が過去5年間で3回目の受賞となる。 同社以外にも、Macquarie Bank Limited社、Sydney BridgeClimb社、ゲームメーカーのImagination Entertainment社が受賞した。 牛乳などを飲む際、このストローで飲むとイチゴやチョコレート味になる『Sippah』ブランドのストローを生産しているUnistraw社とIT部門のBravura社も"Emerging exporter of the year"を受賞した。 同イベントに参加したオーストラリア貿易促進庁のピーター・オバイン氏は、「今回受賞した企業は、熱心で革新的な企業の代表で、オーストラリアの記録的な輸出の業績を担っている。 昨年度、オーストラリア企業の輸出収入は過去最高の2,150億ドルとなっている。 今回の賞の最終審査まで残った79社は、合計115億ドルの輸出収入があり、3万8,500人の従業員を雇用している。 世界の市場で、あらゆる商品を提供しているオーストラリア企業は、成長し、成功している」と語った。 (Source: AAP/Daily Telegragh, 23/11/07 "Cochlear wins exporter of the year")
ニューサウスウェールズ州南部の大手乳業ベガ・チーズ社の昨年度の利益が、前年度より70%増えて過去最高の1,800万ドルとなり、売り上げも3億ドルとなった。 同社のバリー・アービン会長は昨日開催された年次総会で、「今回の好調な業績は、ビクトリア州のタチュラ乳業社を買収したことが要因のひとつである。 また、干ばつという困難な状況において大変努力してくれた酪農家のひとたちに感謝をしたい。 彼らは本当によくやってくれて、実際、昨年度は前年度よりより多くの原乳を提供してくれた。 我々が契約している農家の質は高いと言わざるおえない。 これらの要因によって、我々は依然利益を確保でき、株主を満足させる会社となっている」と話した。 (Source: ABC, 23/11/07 "Bega Cheese records $18m profit")
ニュージーランドの10月の新車乗用車販売台数は7,904台となり、9月より11.7%増え、前年同月比で1.5%増加した。 これは1989年以来、単月として最高の販売台数となった。 新車商用車の販売台数は2,151台となり、9月と比べると微増であるが、前年同月比では33.9%の大幅な増加となっている。 ニュージーランド自動車産業協会(Motor Industry Association of New Zealand)のペリー・ケアCEOは、「新車の販売は引き続き増えていく。今年は1980年代後半につづいて2回目の年間10万台の新車販売台数を目指す」と語った。 メーカー別の販売台数は、トヨタが、ニュージーランドで人気のあるフォードとのリードを広げて依然1位を保っている。 車種別では、10月ではトヨタ"カローラ"に200台以上差をつけられたホールデン"コモドア"が、今年に入ってから10月までの累計では、引き続き1位になっている。 (Source: MIA, 05/11/07 "Biggest new car sales month for 18 years)
皮膚炎におけるロールシャッハ·テスト
近年、新しい輸出商品となっているオーストラリア産マンゴが、豪ドル高の影響を受け輸出が減り、主要輸出先の日本への出荷量は75%減少している。 オーストラリア産マンゴは日本では贈答用とされているが、豪ドルが約100円になり、消費者にとって高価な果物になっている。 マンゴ輸出業者のダイアモンド・スター社は、例年750万豪ドル(約7.5億円)相当のマンゴを日本に輸出している。 同社のブルース・ナスタシ社長は、「注文はいつもキャンセルになる。 当社に納入してくれている35軒あるマンゴの農家は、通常なら日本への輸出で収入があるのに、今年は収入がなくて苦慮することになる。 豪ドル高によって災難となっている。 昨年は2万1,000トレイのマンゴを日本に出荷したが、今年は今のところ5,0 00トレイ未満である。 為替の問題でオーストラリア産マンゴが高くなり、注文のキャンセルが相次いでいる。 現在クリスマスまでの注文は非常に少量である。 日本の輸入業者は、オーストラリア産マンゴが日本に到着するまでの費用を1トレイ当たり40豪ドル(4,000円)を望んでいるが、それは不可能である。 我々の最低のコストは1トレイ50豪ドル(5,000円)で、50豪ドルで売っても利益はない。 今後豪ドルが80円くらいにならなければ、今年の日本への輸出量は過去5年間の平均の25%くらいになってしまう」と語った。 (Sourace: ABC, 16/11/07 "Mangoes not so sweet with exchange rate")
オーストラリア市場でも収入の15%を稼いでいるニュージーランド乳業大手のフォンテラ社が、2010年までにニュージーランド証券取引所(NZX)に上場することを計画している。 同社は現在協同組合組織で、1万1,000人の農家の株主に対し、今後の資本構成の再編成や事業について、2年間をかけて協議するプログラムを開始した。 計画では、フォンテラ社が新会社を設立してそこに事業を移すが、その新会社は依然農家協同組合が100%所有し、農家の株主が管理する。 この新会社に組合のすべての資産、債務、事業を委譲する。 両社は、少なくとも2年間は農家が所有、管理し、最終的には新会社がニュージーランド証券取引所に上場する。 オーストラリアでのフォンテラ社の収入は19億ドルで、オーストラリアの牛乳の21%を生産� ��、2,000人以上の従業員がいる。 商品のブランド名としては、Connoisseur, Mainland, Western Star, Bega, Brownesがあり、同社の全体の収入は123億NZドル(105億豪ドル)となる。 同社のヘンリー・バン・デア・ヘイデン会長は、「今のところ、農家の人たちは前向きで、基本的な問題について理解を示してくれている。 我々は、償還のリスク、投資、農家の人たちの選択のプレッシャーに対応するために、資本構成の変更を望んでいる。 そして、成長戦略の導入に向けて、確実で幅広い資金が必要になる」と話した。 (Source: AGE, 16/11/07 "Fonterra moves to list in NZ")
干ばつにより穀物価格が高騰しているが、特にバスタの原料となる小麦が1トン当たり575豪ドルまで急騰している。 世界的なデュラム小麦の不足によって、オーストラリア国内と海外の企業間で供給を確保するために価格戦争になっている。 オーストラリアの約10%の農家がデュラム小麦を栽培しており、通常のバン小麦より1トン当たり250豪ドル高く売れる。 南オーストラリア州のデュラム小麦生産者協会(Durum Growers Association)のマイケル・ジェーシェク氏は、「乾燥が続くこの困難なシーズンで、価格戦争によって値段が上がるのは、生産者にとっては良いニュースである。 イタリアの製粉業者2社がオーストラリアを訪れて、『価格はいくらでも良いからデュラム小麦を売って欲しい、でなければ、我々は事業を止めるしかない』と言っているのを聞いたことがある。 干ばつは、デュラム小麦を栽培している多くの場所で打撃を与えている。 オーストラリアではおもな生産地であるニューサウスウェールズ州北部と、海外ではモロッコもイタリアも干ばつになっている。 カナダもデュラム小麦の輸出量を減らしており、世界的にデュラム小麦の価格戦争が始まっている。 (Source: ABC, 15/11/07 "Pasta plight: drought hits hard"参照)
将来に不安を抱えながらも、西オーストラリア州のロブスター(Rock Lobster)シーズンが始まった。 オーストラリア・ドル高と、予想される漁獲量の減少が、漁師たちにとって今シーズンのコストの増加を招くことになるかもしれない。 Western Rock Lobster Councilのデクスター・デービス氏は、「今シーズンの漁獲量は、例年の平均である1万1,000トンから減って、9,500トンになる見込みである。 ロブスター漁師にとって今年は正念場である。 私はいろいろなミーティングに参加したが、業界の人々は、いかにして漁を効率的に行い、また、この業界の存続についてを真剣に模索をしている」と語った。 (Source: ABC, 15/11/07 "Smaller lobster catch likely in WA")
下痢や嘔吐の管理
南オーストラリア州のワインメーカーが、世界で最も権威のある"ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー"を受賞した。 同州のマクラーレン地区にあるチャペルヒル・ワイナリーの主任ワインメーカーのマイケル・フラゴス氏が、ロンドンで開催されたInternational Wine and Spirit Competitionにおいて、"ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー"を受賞した。 International Wine and Spirit Competitionは1969年に創設され、世界で由緒あるコンテストとされている。 今年のコンテストには、世界50ヶ国以上から5,000人以上の参加者があった。 (Source: ABC, 07/11/07 "Worlds best winemaker a South Australian")
西オーストラリア州エスペランスで計画されていたアワビ・魚の養殖プロジェクトが、十分な投資家を集めることが出来ず頓挫した。 Esperance Abalone Fish Farms社は、5年前にエスペランス近くに大規模な土地をリース契約をし、養殖事業を行なう予定であった。 しかし、同社は投資家たちから資金を集めることに失敗した。 ジェラード・トンクス取締役は、「投資家たちは、既存の事業への投資を望んでおり、我々のプロジェクトを最初から支援をすることには乗り気ではない。 計画を開始して5年が経ち、もうそろそろ時間もなくなってきた。 我々は再度、マーケット調査をした結果、事業を継続する十分な投資が得られないことが分かった」」と話した。 (Source: ABC, 12/11/07 "Investor shortage ends Esperance fish farm plan")
UK向けの輸出が好調で、10月までの過去12ヶ月間のオーストラリア産ワインの輸出が過去最高となった。 オーストラリア ワイン・ブランデー公社によると、10月までの過去12ヶ月間の統計で、UK向けが前年同期より10%増えたことにより、オーストラリア産ワインの総輸出額が30.4億豪ドルとなった。 UKはオーストラリアにとってワインの最大の輸出先国で、輸出額9億8,200万豪ドル、輸出量にして2億9,100万リットルを輸出した。 2位はアメリカで輸出額9億5,300万豪ドル/輸出量2億1,600万リットル、3位はカナダで輸出額2億8,700万豪ドル/輸出量5,100万リットル、4位はニュージーランドで輸出額1億300万豪ドル、アイルランドとオランダは7,500万豪ドルでともに5位となった。 (Source: Courier Mail, 08/11/07 "Record year for Aussie wines")
双極性うつ病の薬物療法
社名: ナショナルフーズ社(National Foods Limited)
本社: メルボルン
資本金: 約6.8億豪ドル(約714億円)
売上高: 約18.4億豪ドル(約1,932億円) 2006年度
営業利益: 約1.7億豪ドル(約179億円) 2006年度
従業員数: 3,500人
事業内容:
牛乳・飲料事業(46% 1位)、ヨーグルト・デザート事業(11% ヨーグルト1位、デザート1位)、果汁飲料事業(27% 1位)、チーズ・グルメ事業(11% スペシャリティー・チーズ1位)、海外事業(5%) *( )内の%はナショナルフーズ社売り上げに占める割合。 順位は豪州市場シェアー)
主要ブランド:
ピューラ・ミルク(Pura Milk 牛乳)、ビッグエム・フレーバードミルク(Big M Flavored Milk)、マスターズ(Masters)、キングアイランド・デイリー(King Island Dairy チーズ)、タスマニアン・ヘリテージ(Tasmanian Heritage チーズ)、ヨープレイト(Yoplait ヨーグルト)、ベリー(Berri 果汁飲料)
製造拠点:
計24工場 (オーストラリア19工場、ニュージーランド1工場、マレーシア2工場、インドネシア2工場)
(Source: Kirin Holdings, News Release, 08/11/07 "豪州No.1の乳製品・果汁飲料会社ナショナルフーズ会社の全株式取得を決定")
キャンベラで行なわれた穀物を餌として使っている業者のサミットで、干ばつによりオーストラリアの東部では200万トンの穀物が不足することになると指摘している。 それらの業者は州政府に対し、穀物の在庫に大きな影響を与えるエタノールへの使用を中止するように求めている。 家畜業界も、穀物の会社や連邦政府に各州が保有する穀物の在庫量を毎月提供するように要求している。 オーストラリア・ロットフィーダーズ協会のジム・カッドモアー副会長は、「穀物の供給量や価格によっては、今年は穀物の調達を海外からの輸入やほかの州から頼らなければならないかもしれない」と話した。 (Source: ABC, 31/10/07 "2 million tonne feedgrain shortage")
10月のオーストラリアの新車販売は、SUV(スポーツ多目的車)が好調で記録的な台数となった。 連邦自動車産業会議所(FCAI)が今日発表した統計によると、10月の新車販売台数は8万9,289台となり、前年同月比で9,359台(11.7%)増加した。 これは、今まで10月としては過去最高の販売台数であった2004年10月より8,000台以上上回ったことになる。 今年に入ってから10月までの累計では、前年同期と比べて7万台(8.6%)以上増えており、引き続き年間目標販売台数の100万台に向かっている。 FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「10月の販売で特筆すべきはSUVで、前年同月比で3,827台(27.5%)増え、1-10月までの累計でも、前年同期比で約 2万2,000台上回っている。 小型車は前年同月比で1472台(8.3%)増え、軽自動車も同1150台(11.5%)増加した。 今年に入ってからの累計でも、小型車は前年同期と比べて 1万0,028台(5.4%)、軽自動車は8,946台(9.2%)増えている。 大型ファミリー車の10月の販売台数は0.8%減少したが、今年に入ってからの累計では、依然前年同期と比べて5,414台(4.8%)増加している」と語った。 10月のメーカー別販売台数では、1位がトヨタの2万0,212台、2位がホールデンの1万1,415台、フォードが8,206台で3位となっている。 (Sourace: FCAI, 05/11/07 "Strong SUV sales boost October car market")
もうすぐ日本のスーパーマーケットでオーストラリアのカンガルー・アイランド産のカノーラ油が見れるようになる。 日本の平田産業は、オーストラリアの穀物輸出業者のABBグレイン社と、カンガルー・アイランドのすべてのカノーラの収穫量(約6,000トン)を買い付ける契約を交わした。 ABBグレイン社は貯蔵や輸送の援助も行なう。 南オーストラリア州にあるカンガルー・アイランドの農家のデリック・ジョンソン氏は、「日本は、将来もカンガルー・アイランドが遺伝子組み換え作物を行なわないことを望んでいる。 今回の契約を結ぶのに、9月まで長い時間がかかった。 最終的には、農家、ABBグレイン社、日本のバイヤーすべての利益になった。 なぜ、日本がカンガルー・アイランド産のカノーラに興� �があるのかについては、現在オーストラリアは、遺伝子組み換え作物を容認する傾向にあり、カンガルー・アイランドは海に囲まれて、将来も遺伝子組み換え作物と隔離できると期待しているからである。 農家にとって一時的にはコスト高になるが、将来は大きな収益が期待できる」と話した。 (Source: ABC, 31/10/07 "Kangaroo Island canola headed for Japan")
西オーストラリア州政府農業省は、「西オーストラリア州の牛乳加工業者は、安定した牛乳の供給を受けるために、今年の夏は牛乳の生産者価格を引き上げることを迫られることになる」と話した。 事実、大手牛乳加工会社のフォンテラ・オーストラリア社は、来年の1月から6月まで、牛乳の買い取り価格を1リットル当たり5セント値上げすると発表した。 同農業省のジョン・ルーシー氏は、「少なくとも加工会社の1社が過去最高の生産者価格を発表したことは喜ばしく、競争が激しい市場であるので、昔からひとつの加工会社が値上げすると、同業他社も追従することになる。 加工会社が酪農農家と長期的な供給関係を希望し、農家のコストの増加を理解してくれているのであれば素晴らしいことであり、農家からの買い上� �価格を値上げしなければならない」と語った。 (Source: ABC, 01/11/07 "Milk processors predicted to boost producer payments")
ニュージーランド政府は、現在の法律が見直されるまで生体家畜の輸出を禁止した。 この措置は、生体家畜の輸送時の取り扱いや海外での屠殺処理についての報告書が提出されたあと行なわれた。 定期的な中東への生体羊の輸送は数年前に終了しているが、繁殖用の羊や牛の中国、メキシコ、南アメリカなど向けの輸出は現在も続いている。 獣医協会のジョン・マクロフリン氏は、今回の禁止を歓迎し、「1990年代には非常に多くの悲劇があった。 それ以降、生体家畜の輸出に際しては大きな改善が見られたが、まだまだ、家畜の福祉に関しては不十分である」と語った。 (Source: ABC, 30/10/07 "NZ bans live exports")
Futuris Corporation社は、同社が保有している世界最大の牛肉会社Australian Agricultural Company (AACo)の発行済み株式の43%にあたる株式を売却すると発表した。 AACo社は、63万1,000頭の肉牛、24ヶ所の牧場、2ヶ所の飼育場、オーストラリア大陸の1%以上に相当する800万ヘクタールの土地を所有している。 AACo社は、Futuris Corporation社と売却計画について協議を行なっており、今回の売却について社外取締役を中心に委員会を結成し、株主へ最新の情報を提供することを約束している。 今回の売却によって、オーストラリアで最古参の牧畜会社がどうなるか? Intelligent Investor 社のスティーブ・ジョンソン社長は、「今回の発表は衝撃的であるが、AACo社の業績に影響はない。 Futuris Corporation社はAACoへの投資を再認識し、自社の株価を上げようとするものではないか。 AACoの最近の株価は力強く堅調であるのに対し、Futuris Corporation社の株価は下降気味である。 ここでAACo社の株式を売却すれば3億ドルの現金が入ることになり、同社の株式一株当たり40セントの収入になる」と話した。 今回の株式の売却で、買い手となる可能性が高い一社と思われるのはMacquarie Bank.である。 同社は今年の初め、オーストラリアの家畜産業に大きく投資をする計画を発表しており、7月にはニューサウスウェールズ州にあるメリノ種の羊飼育場を買収している。 Macquarie Bank側は、今回のAACoの株式の取得について、肯定も否定もしていない。 (Sourace: ABC, 24/10/07 "AACo under the hammer")
南オーストラリア州のヒラマサが、近々英国に向けて輸送される。 エイリー半島にある養殖会社のClean Seas社は養殖したヒラマサを、英国のスーパーマーケットSainsburyの300店舗に供給する契約を結んだ。 同社のハーゲン・ステアー会長は、「今回の契約は、エイリー半島の漁業界にとって大きな成功である。 今回が初めて大手スーパーマーケット・チェーンに入り込むことが出来た。 現段階でどれくらいの輸出量になるかは分からないが、将来は大きなビジネスになると確信している」と話した。 (Source: ABC, 19/10/07 "SA fish bound for UK dinner tables")
日本のトヨタ自動車の幹部は、オーストラリアの経済状況が現地自動車生産に脅威を及ぼしている、と話した。 同社の浦西取締役副社長はオーストラリアのメディア対し、「豪ドル高によって、オーストラリア生産の車が海外生産車に比べて割高になっている。 豪連邦政府が自動車の輸入関税を現在の10%で凍結し、引き下げないように望んでいる。 ビクトリア州メルボルン南部にある豪トヨタのアルトナ工場には3,500人の従業員がおり、彼らの将来は連邦政府の方針にかかっている」と話した。 豪トヨタのピーター・グリフィン広報担当は、「政府の自動車業界への方針の見直しについては、11月の総選挙後の新政府と来年話し合うことになっており、連邦政府も連邦議会野党も、現在製造業が抱える問題を理解している。 オーストラリアの自動車業界は競争力の維持に努力している。 オーストラリアはすでに世界の中でも、自動車業界においてオープン・マーケットであるのに、これ以上の関税の引き下げは、地元製造業者によりプレッシャーを与えるものである」と語った。 しかし、連邦政府は、トヨタの警告にもかかわらず、自動車輸入関税について一切の約束をすることを拒否している。 連邦政府イアン・マクファーレン産業相は、「豪ドル高が自動車輸出業者を厳しい状況に追い込んでいるのは認識している。 来年の方針の見直しは、自動車業界がさらなる関税の引き下げに対応できるかどうかを見極めるものである。 ハワード政権は、オーストラリアの自動車産業に総額73億ドルの支援をしており、トヨタはその恩恵を大いに受けている� �業の1社である。 作業手順として、自動車業界への方針の見直しを来年行い、それと同時に、すべての見地から自動車産業への支援も見直すことになる」と話した。 (Source: ABC, 27/10/07 "Toyota says manufacturing in Aust under threat")
オーストラリアの食肉業者は、世界的な巨大市場のハラル産業への輸出を増やすことにより、その評判の良さを今後も利用すべきであると強く迫られている。 オーストラリアは毎年、73万トンのハラル牛肉と子牛肉、約6万2,000トンのハラルラム肉、約13万7,000トンのハラルマトン肉を世界の70ヶ国以上に輸出している。 ハラル市場は、オーストラリアで40万人、世界全体で18億人のイスラム教徒の消費者がいるマーケットである。 オーストラリアのInternational Halal Management Pty Ltd社のズルフィカー・モハメッド・シャリフCEOは、「オーストラリアは、世界で年間5,600億USドル(6,312億豪ドル)のハラル市場において、もっとシェアーを上げるべきである。 オーストラリアの食肉の品質の良さの評判は、ハラル市場において海外の国々、特にアジアにとって魅力的なものになる。 アジアのほとんどの国では、オーストラリア産食肉の品質については評判が良いが、そのオーストラリア・ブランドをハラル市場では十分に生かしきれていない。 食肉以外でも、市場にあるほとんどの商品、チョコレート、菓子、コーヒー、酪農製品、フルーツ、野菜などすでにハラル化(イスラム法で認められている)されている。 商品をハラルにするにはそんなに手間をかける必要はない。 動物を屠殺するためのハラルの昔な� ��らの法律は、現代の商習慣によって、最近は緩やかになってきている」と語った。 (Source: AAP, 22/10/07 "Halal trade 'could boost' Aussie economy")
西オーストラリア州中西部は、小麦や鉄鉱石の輸出で有名だが、今後はこれらの輸出品目の中にタツノオトシゴが加わってくることになる。 この1ヶ月以内に、パースから6時間の所にある海洋牧場から生きたタツノオトシゴがヨーロッパ、カナダ、アメリカに輸出される。 このタツノオトシゴは、観賞用として海洋水族館に販売される。 Kalbarri Seahorse Sanctuaryは、オーストラリアで2社しかない海外に輸出するタツノオトシゴ生産者のうちのひとつである。 同Sanctuaryのミック・ペイン氏は、「輸出は利益率の高い事業となる。 飼育して繁殖させたタツノオトシゴは国内で販売するよりも、明らかに高い値がつく。 他社もタツノオトシゴを国内に販売しているが、マーケットはそんなに大きくなく値段が下がっている。 しかし、アメリカやUKは市場が大きい」と話した。 (Source: ABC, 19/10/07 "Seahorses to be exported from midwest")
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