逆子のお産はリスクが高いといわれます。大きい頭が最後に狭い骨盤を通るので、先に出ているへその緒を圧迫して赤ちゃんに酸素が届かなくなり、胎児仮死になることが考えられるからです。また頭がひっかかりやすく、引っ張って出すときに手足や神経を損傷する可能性も。したがって特に初産の場合は、最初から安全な帝王切開でのお産をすすめる病産院が増えています。でも、「殿位」「いざとなったら帝王切開ができる設備がある」、などの条件が整えば下から産むことが可能な場合も。「できる限り自然分娩」「初産は全員帝王切開」など方針は産院によってまちまちですが、早めに主治医と相談して、納得のいくお産を！

　双子のうち１人が何度か逆子になったものの３６週で直り、自然分娩開始。ところが１人目が出たあと、２人目がくるんとおしりを下にして逆子になってしまい、病院のスタッフに緊張が走りました。１人の先生が私のおなかを押し、もう１人が赤ちゃんを引き出し、普通１０分ほどの間隔で生まれるはずが、４０分後に出てきました。

　体操、寝る向き、外回転術、話しかけ、お灸、ハリ。すべて試したけど、ダメ。そこで予定帝王切開が決まりましたが、入院予定３日前に破水。赤ちゃんが小さく、張り止めの点滴をしながら安静にしていたのですが、２日後に子宮口が全開に！　そこで自然分娩にトライしましたが、陣痛が弱くなって、やっぱり帝王切開になりました。陣痛も麻酔も手術も死ぬほど痛くはありませんが、傷あとが大変。できれば下から産みたかったな。

　毎日３回の逆子体操に、お灸も試したものの、へその緒が３０センチと短く（普通は５０〜６０センチ）直らず。予定日の２週間前に帝王切開が決まりましたが、母親教室で「初産婦で逆子の場合は帝王切開」と聞いていたので、特にあわてませんでした。当日は朝、病院に行き、検査や準備をして午後３時から手術。１時間ほどで終わりました。